昨日(2017年06月27日)の動向
この日はユーロが大きく動きました。ドラギ総裁はこの日講演を行い、「景気回復が見通し通りに進むならば、ECBは金融緩和策の一部を撤廃できるだろう」との見解を示しました。
1.12ドル前後で取引されていたユーロ/ドルは、この発言を受けて1.125ドルを上に抜けると、一直線に上昇を続け、昨年8月23日以来の高値となる1.1349ドルをつけました。またユーロ/円も、昨年4月1日以来となる127.48円まで大幅上昇。
ドラギ総裁は、ECBの利上げ時期など具体的な内容には触れませんでしたが、欧州景気回復に対する自信が伝わり、また以前の発言に比べてハト派姿勢が後退したことをマーケットは前向きに受け取りました。
ポンド/ドルもユーロ/ドルに連れ高となり、一時1.2860ドルまで上昇。ポンド/円は、円安が進んだこともあり今月の高値となる144.21円まで買われ、英総選挙で下げた分以上を取り戻しました。
この日はカーニー総裁の発言も伝わりましたが、マーケットの反応は限定的でした。カーニー総裁は、将来金融引き締めの必要性が生じた時は利上げよりもマクロプルーデンス政策をするという考えを示しました。
米ドル/円は東京時間に、ついに112円台にのせたものの、このときの滞空時間は短く、111.45円まで下押し。しばらく111.80円近辺で膠着状態が続きましたが、イエレン議長の講演に対する期待から、NY時間になって再び112円に乗せると112.47円まで高値を更新しました。終値は112.358円(前日比0.497円)。なお、注目を集めていたイエレン議長ですが、利上げ見通しなどについての具体的な発言はなく、マーケットの反応はありませんでした。
2017年06月27日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 111.838 | 112.479 | 111.456 | 112.358 |
ユーロ/円 | 125.065 | 127.480 | 124.742 | 127.415 |
豪ドル/円 | 84.807 | 85.327 | 84.781 | 85.198 |
- 米ドル/円 1時間チャート
- ユーロ/円 1時間チャート
- 豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年06月28日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは113.15円(2017年05月17日高値圏)、サポートは 111.45円(2017年06月27日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 113.15 | 113.80 | 111.45 | 110.60 |
- 米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは128.25円(2016年03月31日高値圏)、サポートは 124.70円(2017年06月28日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1366ドル(2016年08月18日高値圏)、サポートは 1.1175ドル(2017年06月27日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 128.25 | 130.90 | 124.70 | 124.00 |
- ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは85.95円(2017年03月22日高値圏)、サポートは 84.75円(2017年06月27日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 85.95 | 87.50 | 84.75 | 83.70 |
- 豪ドル/円 5分足チャート
- ※上記各5分足チャートは、当日 2017年06月28日 現在のものです。
- ※コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年06月28日)の主な指標
重要な経済指標の発表はありません。