NYダウも75日移動平均線が意識される

 そして、最後に米国株市場の動きについても確認していきたいと思います。

■(図3)米NYダウ(日足)のボリンジャーバンド(2019年10月4日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

■(図4)米NYダウ(日足)の動き(2019年10月4日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図3と図4は米NYダウ平均株価のボリンジャーバンドと日足チャートです。

 まず、図3のボリンジャーバンドに注目すると、先週のNYダウは前回維持できなかった「バンドウォーク」から下方向を目指し、▲2σ(シグマ)まで下げ足を早めた後、▲1σの辺りの位置で取引を終えています。ひとまず株価下落が落ち着きつつある状況と言えます。

 次に図4で注目するのは2本の移動平均線(75日・200日)です。チャートをさかのぼると、8月はこの2本の移動平均線のあいだを往来しながら下値固めしていますが、5月は200日移動平均線を下抜けて一段安となっています。

 足元の株価は75日移動平均線の上抜けをトライしつつある状況ですが、抜け切れなかった場合、もみ合いもしくは下落基調がしばらく続いてしまう可能性があり、日足チャートの形はあまり良くないと考えられます。

 今週は日経平均もNYダウも75日移動平均線が強く意識される週になりそうです。