団体信用生命保険のない不動産投資ローンには要注意

 すべての不動産投資ローンに団信がついているわけではありません。特にプロパーローンの場合、団信でローンを相殺するのではなく、連帯保証人を取るケースがほとんどです。こういったケースでは、生命保険の代わりになるというメリットは享受できません。もし、自分に万が一の事があった場合、連帯保証人が不動産投資を継続させる必要があります。連帯保証人に経営能力がなく、資金繰りのやり方がわからずに失敗するケースもあるでしょう。

 自分が不動産投資をやりたくても、残された人は不動産投資をやりたくない可能性もあります。そんなケースでは、連帯保証人にするのではなく、団信で残債を相殺しローンのない物件を残す方がよいでしょう。そうすれば物件を売却し、不動産投資から手を引くことも可能です。

 さらに付け加えると、子どもの世代になってもキチッとフォローしてくれる不動産業者を選ぶことも重要なことです。そういったポイントもよく考え、プランを検討する必要がありますので覚えておいてください。

(仲宗根 和徳/株式会社和不動産 代表取締役)

※この記事は2017年7月16日に幻冬舎ゴールドオンラインサイトで公開されたものです。

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