物色の方向性が明確に変化したのは9月に入ってからです。9月12日のECB(欧州中央銀行)による3年半ぶりの利下げと量的緩和の再開、9月19日のFRB(米連邦準備理事会)による追加利下げなど、金融政策が流れに変化をもたらしたのです。政治面では米中通商交渉の進展もそれに寄与しました。

 東京市場ではここまで安値に放置されていたバリュー株(割安株)が一斉高となりました。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・東証1部)の日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

第一生命ホールディングス(8750・東証1部)の日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

三井金属鉱業(5706・東証1部)の日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

物色の矛先は「時代の先端テーマ」に関する銘柄に?

 この状態が継続すると、物色の矛先は次第に時価総額の大きい銘柄から中小型株へと進んでいくことが想定されます。投資資金が市場の隅々に行き届いていくイメージです。

 その際には、「時代の先端テーマ」に関する銘柄がより早く物色される可能性があると考えています。今回取り上げる「インフルエンサー関連株」はまさにそうしたテーマ株と言えるでしょう。

「インフルエンサー」とはその言動が世間に大きな影響を与える人のことで、SNSなどでインフルエンサーが発信する情報を企業が宣伝に活用することを「インフルエンサーマーケティング」と呼びます。

 ここでは10万円で投資可能な「インフルエンサー(マーケティング)関連株」を紹介します。