2019年の物色の変化を確認
今年もあと約3カ月を残すばかりとなりました。つまり2019年も9カ月が経過したというわけですが、ここで必ずしておきたいことは「物色の変化を確認すること」です。ここまでどのようなセクターや銘柄が買われ、逆にどのようなセクターや銘柄が売られたのかは、必ず押さえておきたいところです。
年初より(正確には昨年秋から)東京市場は低迷する期間が長く続きました。このような時はもちろん買われる銘柄の数が減ります。主にはディフェンシブ株、また株式市場の低迷が「米中貿易摩擦」を主因とする景気減速懸念だったことから、それとあまりつながらない内需株の一角が散発的に物色されるにとどまりました。
年初から買われていた象徴的な銘柄を3つ挙げておきます。
第一三共(4568・東証1部)の日足チャート
オリエンタルランド(4661・東証1部)の日足チャート
神戸物産(3038・東証1部)の日足チャート
物色の方向性が明確に変化したのは9月に入ってからです。9月12日のECB(欧州中央銀行)による3年半ぶりの利下げと量的緩和の再開、9月19日のFRB(米連邦準備理事会)による追加利下げなど、金融政策が流れに変化をもたらしたのです。政治面では米中通商交渉の進展もそれに寄与しました。
東京市場ではここまで安値に放置されていたバリュー株(割安株)が一斉高となりました。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・東証1部)の日足チャート
第一生命ホールディングス(8750・東証1部)の日足チャート
三井金属鉱業(5706・東証1部)の日足チャート
物色の矛先は「時代の先端テーマ」に関する銘柄に?
この状態が継続すると、物色の矛先は次第に時価総額の大きい銘柄から中小型株へと進んでいくことが想定されます。投資資金が市場の隅々に行き届いていくイメージです。
その際には、「時代の先端テーマ」に関する銘柄がより早く物色される可能性があると考えています。今回取り上げる「インフルエンサー関連株」はまさにそうしたテーマ株と言えるでしょう。
「インフルエンサー」とはその言動が世間に大きな影響を与える人のことで、SNSなどでインフルエンサーが発信する情報を企業が宣伝に活用することを「インフルエンサーマーケティング」と呼びます。
ここでは10万円で投資可能な「インフルエンサー(マーケティング)関連株」を紹介します。
10万円で投資できるインフルエンサー関連株
株価データは2019年10月1日終値ベース。
サニーサイドアップ(2180・東証1部)
企業活動の支援・コンサルティング会社で、企業㏚や販促支援が主力。インフルエンサー活用マーケティングや動画配信にも進出しています。
・サニーサイドアップの日足チャート
トレンダーズ(6069・マザーズ)
インフルエンサーネットワークを利用したマーケティング・プロモーション会社です。2006年よりブログでのソーシャルマーケティング事業を始動した草分け的存在です。
・トレンダーズの日足チャート
アドウェイズ(2489・マザーズ)
インターネットサイト向けアフィリエイト(成果報酬型)広告が主力です。スマホ向け広告の好調継続、SNS分野の開拓を進めています。
・アドウェイズの日足チャート
アライドアーキテクツ(6081・マザーズ)
SNSに特化したマーケティング企画、運用、分析などで企業を支援しています。越境EC(電子商取引)支援において、インフルエンサーを活用し大口案件を獲得しています。
・アライドアーキテクツの日足チャート
SKIYAKI(3995・マザーズ)
音楽アーティスト等のファンクラブ運営、グッズECサービスの提供が主力です。ファンクラブ拡大に向けSNSで活躍するインフルエンサーも活用しています。
・SKIYAKIの日足チャート
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