週足、平均足とMACDのチャートの形も良好

■(図2)日経平均(週足)の動き(2019年9月13日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 また、上の図2の週足チャートを見ても、先週のローソク足が大きな陽線になっている他、13週移動平均線をサポートにして26週と52週の2本の移動平均線を上抜けています。

 この上抜けは「二本抜き」と呼ばれ、上方向への意識が強まっている形とされていますが、抜かれた移動平均線自身の傾きが下向きから上向きへと変わりつつあることも好材料です。

 さらに、これまでチェックしてきた平均足とMACDについても、平均足の陽転に続いてMACDとシグナルのクロスも実現するなど、チャートの形が良くなっています(下の図3)。

■(図3)日経平均の平均足(週足)とMACD(2019年9月13日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 MACDで次に注目されるのは「0円」ラインです。MACDは短期と中期の(平滑)移動平均線の差額の推移を時系列に示したものですので、MACDの値が0円ということは、短期と中期の移動平均線の差が無い状態、つまり移動平均線同士のクロスを意味します。

 先週末時点でこのMACDが0円ラインを超えてきたということは、短期の線が中期の線を上抜ける「ゴールデン・クロス」で、上昇トレンドへの転換を意識させるため、さらなる上値追いの可能性も出てくるのですが、直近では0円ラインを抜け切れていないため、今週は堅調な値動きによる値持ちの良さも試されることになりそうです。