ゼットスケーラーを検証
ゼットスケーラーの第4四半期(7月期)決算はEPSが予想2セントに対し7セント、売上高が予想8,283万ドルに対し8,610万ドル、売上高成長率は前年同期比+53.2%でした。
請求額は前年同期比+32%の1.26億ドルでした。ちなみに第3四半期の請求額成長率は前年同期比+55%でした。
第1四半期のEPSは、予想3セントに対し新ガイダンス0セントから1セント、売上高が予想8,760万ドルに対し新ガイダンス8,900万~9,000万ドルが提示されました。
2020年度のEPSは予想20セントに対し新ガイダンス12~15セントが、売上高が予想4.03億ドルに対し新ガイダンス3.95億~4.05億ドルが提示されました。
同社の場合、2020年度のEPS、ならびに売上高が明らかに予想を下回っており、変調が感じられます。急に勢いを失っていることが分かります。
トゥイリオを検証
トゥイリオ(TWLO)の第2四半期決算は、EPSが予想2セントに対し3セント、売上高が予想2.64億ドルに対し2.75億ドル、売上高成長率は前年同期比+86.1%でした。
第3四半期のEPSは、予想1セントに対し新ガイダンス1~2セント、売上高予想2.85億ドルに対し新ガイダンス2.86億~2.89億ドルが提示されました。
2019年のEPSは、予想12セントに対し新ガイダンス17~18セントが提示されました。旧ガイダンスは11~13セントでした。売上高は予想11.1億ドルに対し11.13億~11.19億ドルが提示されました。旧ガイダンスは11.02億~11.11億ドルでした。
同社の決算は危なげない内容でした。
アトラシアンを検証
アトラシアン(TEAM)の第4四半期(6月期)決算は、EPSが予想16セントに対し20セント、売上高が予想3.31億ドルに対し3.346億ドル、売上高成長率は前年同期比+35.7%でした。
第1四半期のEPSは、予想21セントに対し新ガイダンス24セントが、売上高が予想3.496億ドルに対し新ガイダンス3.49億~3.53億ドルが提示されました。
2020年度のEPSは、予想1.00ドルに対し新ガイダンス1.00ドルが、売上高が予想15.5億ドルに対し新ガイダンス15.4億~15.56億ドルが提示されました。
アトラシアンの決算の内容も良いものでした。
ドキュサインを検証
ドキュサイン(DOCU)の第2四半期(7月期)決算は、EPSが予想4セントに対し1セント、売上高が予想2.21億ドルに対し2.36億ドル、売上高成長率は前年同期比+41.0%でした。
第2四半期請求額はガイダンスの2.15億~2.25億ドルに対し、2.524億ドルでした。
第3四半期の売上高は予想2.32億ドルに対し、2.37億~2.41億ドルが提示されました。
2020年度の売上高は予想9.2億ドルに対し、新ガイダンス9.47億~9.51億ドルが提示されました。
通年の請求額ガイダンスは、これまでの10.1億~10.3億ドルを10.63億~10.83億ドルに引き上げます。
ドキュサインは前回の決算発表のとき、(請求額のペースが少し落ちているのでは?)という懸念を投資家に抱かせました。しかし、今回の決算発表では売上高が予想を大幅に上回っており、それは杞憂(きゆう)に終わったことが確認されました。今後の請求額のガイダンスもしっかりと増えています。
そんなわけで今回EPSこそ予想を下回ったものの、全体としてドキュサインは力強く業績回復していると考えるべきです。
ここまでの話をまとめると、いま言及している銘柄の中で決算の取りこぼしが原因で株価を下げた銘柄は、ゼットスケーラーだけだということです。