良いETFとは?
一般に良いETF(上場投資信託)とは、多くの投資家によって頻繁にトレードされ、出来高が多いETFを指します。
なぜならば、頻繁にトレードされるETFほど、NAV(ファンド純資産)と株式市場でついているETFの価格との間の乖離(かいり)が小さくなり、結果として、その実体価値を正確に反映した値段で、投資家のイメージ通りに購入、ないしは売却できるからです。
これと反対に、悪いETFは、取引がまばらで、ビッド(Bid)とアスク(Ask)の乖離が大きく、かならずしもNAVを正確に反映していないETF価格が、長く放置される傾向があります。その場合、投資家は気がつかないうちに実体価値より高い値段でそのETFを買わされ、逆に売却する際には不利な値段でしか処分できないことが起こります。
たかが出来高くらいで、なぜ「良い」とか「悪い」とか、決めつけることができるのでしょうか?
これはETFという商品の基本設計にかかわる、根本的な問題です。逆に言えばETFの仕組みさえしっかり理解すれば、なぜETFの費用比率がものすごく低いのか? とか、どういう視点でETFを選ばなければいけないか? といったことが全て分かってしまうのです。