GEの粉飾会計の問題は氷山の一角
筆者はGE(ゼネラル・エレクトリック)の問題をいち早くレポートやラジオ等で取り上げてきたが、ついにこの問題に火がついたようだ。GEの粉飾会計の問題は氷山の一角でGEだけではない。ネズミは一匹だけではないのである。
かつてのバブルは一分野だけで発生したが、マイケル・スナイダー氏(経済崩壊に関する話題を扱ったブログを運営)が指摘するように、今回は「史上最小数の一般参加者による史上最大の資産バブル」である。
「企業利益は健全だから現在の株式市場はバブルではない」という指摘も多い。だが、マイケル・スナイダー氏が言うように、「それは金融工学によって、帳簿が膨らまされ押し上げられたもの」である。しかも、「企業年金の積立不足が膨らんでいる。たとえば、GEのそれは現在、310億ドルにも上る。そして、企業利益は米国家計の90%を犠牲にしたもの」でもあるのだ。
GEの問題については、
8月21日(水)のラジオNIKKEI『楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー』
でも取り上げた。ぜひ、ご覧ください。
8月21日: 『楽天証券PRESENTS 先取り☆マーケットレビュー』
われわれが注意しなければならないのは、逆イールドよりドイツ銀行の動向や社債市場の火種となっているGE相場の変調であろう。
GE(日足) 順張りの標準偏差ボラティリティトレードモデル
GE(週足) 順張りの標準偏差ボラティリティトレードモデル
GE(月足) 順張りの標準偏差ボラティリティトレードモデル