逆イールドとマーケットの天井、景気後退入り

 下表は過去、10年債利回りから3カ月物Tビル利回りを引いた差が「0」になり、その後の株式市場のピークと、景気後退入りの時期を一覧表にしたものです。

 

 1998年は一瞬、金利差がマイナスになった後で持ち直し、再び2000年7月にマイナスに転じています。したがって1998年9月に基準を置くとその後の株式市場のピーク、ならびに景気後退入りはそれぞれ23カ月後と30カ月後というふうにずっと後だったという解釈になります。

 しかし、2000年7月を基準に考えると、株式のピークは1カ月後、景気後退入りは8カ月後でした。

 今回は金利差「0」が発生した3月22日から、既に5カ月経過しています。しかし、米国経済が景気後退入りした様子はありません。