繰り上げ返済を活用するなら「返済額軽減型」を

 物件を購入し60歳までに完済するには、繰り上げ返済が必要になります。

 繰り上げ返済とは、ローンなどの債務者が毎月決められた返済額に加えて、ローンの一部を返済することです。繰り上げ返済した分は、元金の返済に充てられ、元金に対してかかるはずの利息が減り、返済総額も少なくなる効果があります。

 繰り上げ返済には、「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類あり、期間短縮型は繰り上げ返済をすることにより、当初の予定よりも返済期間を短縮するものです。返済額軽減型は期間を変えずに毎月の返済額を減らすやり方になります。

 期間短縮型の方が、銀行に支払う利息の軽減は大きいですが、不動産投資はあくまでキャッシュフローを重要視するため、支払いを減らし、家賃の下落や修繕等のイレギュラーに対応するための資金を確保できる返済額軽減型を選択した方がベターです。ローンの返済期間が長いワンルームマンションのオーナーにとっては、こちらを選択する方が賢いやり方と言えます。