繰り上げ返済を継続しながら新たな物件を購入

 この繰り上げ返済を理解し、マンション経営を軌道に乗せていくことが重要です。

 例えば、図表のように価格1800万円の物件を2戸、頭金10%(180万円×2=360万円)を入れて購入し、2.3%の金利で融資を受けてマンション経営を始めたとします。この場合、年間キャッシュフローを購入時頭金で割った時、CCR(自己資金配当率=年間キャッシュフロー/購入時頭金)は11.41%です。

 そして、年間100万円の自己資金と毎年の家賃収入を繰り上げ返済に充てた場合に、1戸目の物件は9年で完済できます。1戸目の物件の完済が終わった時、2戸目の物件の残債は約1320万円です。1戸目同様、2戸目の物件に繰り上げ返済を行うと14年目に完済することになります。

[図表]

 このやり方を応用して不動産投資を加速させるように、3戸、4戸と購入し繰り上げ返済を繰り返していくことが重要です。「家賃収入が目標分になるように物件を購入し」、「繰り上げ返済を進め」、「60歳の定年までにローンの完済を目指す」、このやり方こそが60歳以降に安定した収入を得られる基盤を作る方法になります。

(仲宗根 和徳/株式会社和不動産 代表取締役)

※この記事は2017年7月1日に幻冬舎ゴールドオンラインサイトで公開されたものです。

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