iDeCoの仕組みから考える

 公的年金は社会保障制度としての性格を持ち合わせるため、「相互扶助」の考え方で制度が成り立っています。簡単に言うと「みんなで助け合おう」です。したがって、「年金財政」の運営は、個人別ではなく制度全体を1つの財布で管理しています。その分、一人に万一のことがあっても、制度として給付と負担のバランスが保たれやすいというメリットがあります。逆に個々人の負担額と給付額は必ずしも均衡するとは限りません。

 一方、iDeCoは個人別の口座で管理される仕組みになっているので、自分で積み立てた資産は、自分で受け取れるという仕組みになっています。制度の仕組みに関しては、どちらにもメリットとデメリットがあるので、どちらかが優れているということではなく、上手に組み合わせてセカンドライフの準備をしていくことがポイントです。

 iDeCoは、公的年金を補完する仕組みとして、さらに加入が増えていくと見込まれます。自分で決める年金制度。まだという方はこの機会に検討されてはいかがでしょうか?

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