背伸びしてまで住宅を買わない
借入限度額についても、一般の住宅関連本で謳われている住宅購入ノウハウの定石が【借入限度額は手取り年収の5倍まで】というならば、416万円×5倍=2,080万円まで借りてもよいことになってしまいます。
つまり、今までの定石を信じてしまうと2,080万円 − 1,500万円=580万円も多く借り過ぎることになるのです。
年収500万円の家庭には、先ほどの用心深い条件をもってしても、生活が大変になる未来が見えていることがおわかりになっていただけるのではないでしょうか。
ここで前回コラムのpart.1で示した総務省の家計調査年報の家族4人のデータをご覧になってみて下さい。
以上のことからも、家族の総年収が500万円前後の方はもちろん、このコラムを読んでいるあなただけは住宅ローンを組む場合、返済額は税引き前の年収の10%までが限度。
借入限度額としても税引き前の年収の3倍までしか借りてはいけません。
そうできるようになるためには、十分な自己資金(頭金+諸経費)を貯めることや必要十分の年収を確保すること。
それは自身の給与や本業の年収だけに寄らず、副業による別途収入、またはパートナーがパート・アルバイトあるいは正規社員としてある程度の収入が見込めるなど、住宅購入ができるような経済状態になるまで購入を先送りすることが賢明です。
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(末永健)
※この記事は2018年07月14日にマネラボサイトで公開されたものです。
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