週を通じて弱気な材料が散見され、市場もその弱材料に反応していることからも、市場のムードはかなりベアへと傾倒していると判断せざるを得ない。

 米中問題への楽観やOPECらの減産継続などを手掛かりに戻り歩調にあったが、ここにきて上げ幅を急速に削る動きとなっている。下げた局面では売り遅れた筋の投げが断続的に出てくることで、下げ止まる様相が見られない。

 足元の地合いは弱いと判断せざるを得ないが、米株式市場は下げたとはいえ上昇基調内の調整の範囲内の下げに過ぎず、利下げ観測のもと再びリスク選好ムードとなる可能性が高く、こうなると原油も早晩下げ止まるとみられる。近々にも投げ一巡からの下げ止まりとなる公算が大きい。

今週の予想

・WTI    中立 54.00-57.50ドル
・BRENT    中立 61.00-64.50ドル