第2四半期決算が出そろう
米国の銀行・証券の第2四半期決算が出そろいました。そこで今回は金融セクターの近況について見ることにします。
まず各銘柄の重要指標をまとめておきます。
全体に言えることは商業銀行業務と投資銀行業務では前者の方が好調でした。特に各行の貸付内容を見ると損金計上が減っているところが多く、一般に信用の環境は良好であると言えます。とりわけ消費者向けのクレジットカードなどの貸付内容は健全です。
次に投資銀行業務に目を転じると、各行ともトレーディング売上高の伸び悩みに苦しんでいます。これは市場のボラティリティーが低かったこと、債券トレーディングの電子化の進行などの影響です。投資銀行フィー自体も2018年より低いペースで推移しています。