パウエルFRB議長は、7月の利下げを事実上、予告

 パウエルFRB議長は、7月10日の議会証言で「利下げの必要が高まっている」と明言しました。さらに、同日発表された6月のFOMC議事要旨には、「景気の不透明さが続けば、金融緩和が近く正当化される」と明記されていました。これで、事実上、7月30~31日のFOMCでの利下げが予告されたのと同然となりました。

 ただし、利下げの幅については、市場の見方は分かれています。0.25%との見方が大半ですが、一部に0.50%の利下げを見込む向きもあります。

 米国の金融市場を見ると、長短金利の逆転が続いており、逆転を解消するには、0.25%の幅の利下げが今後2~3回必要な状態となっています。

米長短金利(10年・2年・3カ月金利)の推移:2018年1月2日~2019年7月12日

出所:楽天証券経済研究所が作成