アドバイス4:株価が下がっても、あせらず長く続ければいい
今回の「老後2,000万円必要」騒動を評して、「インデックスファンド投資をすれば必ずもうかると思わせたがっているのではないか」と、いぶかるコメントを時々見かけますが、疑ってみる視点や発想は悪いものではありません。
投資は、短期的には値下がりも値上がりもありえます。これは事実です。
私のiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)口座も、リーマン・ショック直後は、かなりのダメージを受けました。
しかし、短期的な値下がりにあせって売ることだけは避けてください。むしろ短期的な値下がりであせらずに済むように、これまでのアドバイス「少額からスタート」「少額積み立て投資」「分散投資」をオススメしています。これにより、金額ベースでもメンタル面でも、下げ局面のダメージは軽減されるからです。
そして、経済成長を信じられるのであれば、むしろ一時的な下落時期は「保有資産は元本割れ」するけれど、「新規の購入資金は安く買い付けることができる」ことに意義があります。保有資産の含み損は手放すことなく中長期保有できるのなら、回復局面で自然に消えていくので心配ありません。
私自身のiDeCo口座は、リーマン・ショック直後は30%くらいの含み損を抱えたこともありましたが、一度も売買をしたことはありません。ただ、毎月の追加購入だけを自動的にしていたら、経済が回復してくれたので、勝手に含み損はゼロになり、気がつけば元本の50%以上に増えていました。
若年層ほどぜひ、「下がっても売らない」「下がっても積立投資は続ける」を意識してみてください。あなたの資産は「しばらく下がって、そのあと回復」したときに大きく増えることになるはずです。