~ここでしか聞けない、四季報編集長の投資アドバイス~
「投資で世界を広げよう!」
――「初めて株を買う」、そんな初心者にアドバイスをお願いします。
株式売買をされている方の話を聞くと、「株投資をするとその会社について勉強して、そこから視野が広がる」という声をよく聞きます。『四季報』を読むだけでも、「この会社、名前をよく聞くけど、こんなことやっているのか!」など、発見があるようです。会社のどこに強みがあるのか、その会社だけでなくライバル会社などにも興味を広げていくと、株投資の楽しさも増すと思います。
先ほどのTSRのところで「中小企業に注目」とお伝えしましたが、未来に大きくなるような、「成長企業として期待したい!」と思うような会社を見つけることができるかもしれない。さらに自分の注目した会社が予想通りの変化を遂げるか、『四季報』を続けて読んで頂くと、会社が成長、衰退していく変化も分かります。みなさんがそれぞれ読み方を発見して頂けると、さらに面白さは広がっていくのではないかなと思います。
編集後記:「四季報のデータはどこから来る?」
記者150名が年に4回の取材・調査を重ねて製作する『四季報』。創刊は、「2.26事件」の年、1936年。「この時代に投資をする人は少数派では?」という推測はちょっと的外れで、日本は、実は投資先進国。というのも、先物取引を発明したのは、日本人です。大阪堂島の米相場が世界初と言われています。投資に対する素地があったので、長年四季報を購入し続けるファンが広がりました。休刊は1945年の1年だけ。世界唯一と言われる四半期発行の会社データブックです。80年以上にわたって取材・調査を続け、データを蓄積しているからこそ「四季報予想」が出せる。“バイブル”と呼ばれる所以です。
「四季報データで銘柄を選ぶなら」と題して、『会社四季報』の岡本編集長にお話をうかがいました。記事の一言一言に、重みがあることを感じとった取材でした。「好きだから」「なんとなく」の銘柄選びもありですが、せっかくなら、きちんと分析をして納得して購入してみてはいかがでしょうか。
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