デジタルエクスペリエンス事業の強み
デジタルエクスペリエンス事業は、全体の売上高の27%を占めています(2018年11月期)。この事業では、サブスクリプション型のエクスペリエンスクラウドが成長をけん引しています。直近の2019年11月期2Qは事業全体で34%の増収となりましたが、その中でエクスペリエンスクラウドは39%増収となりました。
デジタルエクスペリエンス事業の四半期売上高推移
エクスペリエンスクラウドでは、マーケティングに関連した包括的なCXM(顧客体験管理)ソリューションを提供しています。アドビの顧客体験管理を一言で説明すると、特定のターゲットがスマホを使っていても、パソコンを使っていても、どのページを開いていても、そのターゲットの興味に沿った一貫性のあるマーティングを展開するプラットフォームを築いているということです。具体的には、ウェブサイトからコネクティッドカーの音声に至るまで、顧客のあらゆるデータを集約し、ユーザーの細かいセグメント化や予測モデルなどを作成できる他、テレビ、ウェブ検索、SNSなどさまざまなメディアチャネル上で一貫性のある広告展開を提供しています。
デジタルエクスペリエンス事業は、今後も拡大傾向が続くとみています。その理由は以下2つです。
- 他のマーケティングサービスにはない「中立性」で差別化できている
- マルチチャネル型のマーケティング需要が高まる見通し