前週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想以上に増えたことで、米国の利下げ観測がやや弱まった格好だが、米連邦準備理事会(FRB)の人選においてハト派傾斜が強まるとの見方が広がる状況下、利下げの可能性は高いと判断する向きは依然多い。米国の原油需給に関しても、在庫水準は依然高い点は否めないが、この週は輸入が増えて輸出が減ったにもかかわらず在庫は減少しており、在庫取り崩しの傾向はしばらく続く公算が大きい。最近の低位輸入水準へと回帰すると、予想以上の在庫減少の可能性もある。調整一巡で下げ止まりからの反発が見込まれる。

 

今週の予想

  • WTI    やや強め 56.00-60.00ドル
  • BRENT    やや強め 63.00-67.00ドル

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