株主優待のメリットは?

 個人投資家にとって株主優待のメリットは、株主優待を金銭的価値に引き直して「利回り」という観点から評価すると分かりやすいかもしれません。

 配当利回り(現在の株価で投資した場合投資金額に対して年間何%の配当金を受け取れるかを表したもの)に株主優待の金銭的価値を加えた「実質利回り」では、年間あたりの利回りが10%を超える銘柄がごろごろしています。超低金利の今、これはかなりお得感が高いといえましょう(実質利回りランキングも会社四季報末尾に掲載されています)。

 例えば現在の株価100円で、毎年1株当たり2円の配当金の他、自社店舗で使える優待券(優待額合計8,000円)の株主優待を行っている銘柄に1,000株投資したなら、実質利回りは10%((2円×1,000株+8,000円)÷(100円×1,000株))となり、10年で投資金額の元がとれることになります。

 また企業によっては株主限定の品を配っていることもあり、この場合はプレミアとしての評価も加わることから単純に金銭的評価には置き換えられない価値があるかもしれません。