入居者の関心が高い、遮音性や断熱性に優れている構造
【く】空室は 構造により 変わるもの
マンション投資は、入居者に住んでもらうことで初めてメリットを享受できます。そのため、物件に長期間住んでもらうことが、安定した投資の第一歩に繋がるのです。入居者は、部屋探しの際にこだわって物件を探していますが、入居後に後悔してしまうこともあります。
図表1をご覧ください。「今の部屋に住んでみて後悔・失敗したと思うのはどんなこと?」という、18~29歳を対象にしたアンケート結果です。上からトップ5は、「壁が薄い」「キッチンが狭い」「隣人や周囲の音がうるさい」「収納がない・少ない」「部屋が寒い・暑い」という順番になっています。ここで注目したいポイントは、「壁が薄い」「隣人や周囲の音がうるさい」「部屋が寒い・暑い」といった住環境に重きが置かれていることです。
後程詳しく触れますが、今の20代はスマートフォンの普及により、買い物や友人とのコミュニケーションをインターネットやSNSで済ませることも多く、より外出しない傾向にあります。これにより、室内の快適性を強く求める傾向にあるのです。
[図表1]遮音性能に次ぎ、断熱性能の改善を求める入居者
そのため、図表1のように「内装のリフレッシュ」や「最新の設備」導入より、「遮音性」や「断熱性」の改善を求めています。遮音性や断熱性能は、建物の構造によって変わるものです。夏場の室温を木造とRC造(鉄筋コンクリート造)の建物で比べた場合、最大で約4℃の差があったという調査結果もあります。当然、「木造のアパート」より「RC造のマンション」の方が、構造体がしっかりしており遮音性や断熱性に優れているため、入居者から選ばれやすくなるのです。