なぜロボアドバイザーというの?

 投資顧問会社の投資一任サービスの流れは、前述のとおりですが、従来は顧客と対面してサービスを提供するものでした。たとえ、ラップ口座を大規模に展開する大きな証券会社でも、状況は同じで、あくまでも対面のサービスでした。

 しかし、IT技術の進歩により、顧客に対して行うヒアリング診断から投資一任契約の締結、投資の実行、運用報告に至るまで、顧客は一切誰とも面談することなく、ネット完結で投資一任サービスを受けることが可能になりました。しかも、ほぼすべてのプロセスがシステム的に自動処理されることから、ロボットによるアドバイザー、すなわちロボアドバイザーと呼ばれるようになったのです。

ロボアドバイザーへの進化

どんなロボアドバイザーがある?

 では、具体的にどんなロボアドバイザーがあるのでしょうか?
 現在日本で利用できる主なロボアドバイザーは、以下のとおりです。

・THEO(お金のデザイン)
・ウェルスナビ
・楽ラップ(楽天証券)
・マネラップ(MSV LIFE)(マネックス・セゾン・バンガード投資顧問)
・ダイワファンドラップ オンライン(大和証券)

 THEOとウェルスナビがETF(上場投資信託)に投資するのに対し、楽ラップ、マネラップ、ダイワファンドラップ オンラインは、公募投資信託に投資し、同じロボアドバイザーでも投資対象の商品が異なります。

 ただ投資対象の商品は異なっても、運用方法はいずれも年金運用スタイルで、長期投資(運用期間は10年、20年、あるいはそれ以上)が前提になっています。

 次回以降も、さらにロボアドバイザーについて説明したいと思います。