OPECプラスは、減産を続けるかやめるか、来週の総会で決定しなければならない

 6月25日(火)に第176回OPEC定時総会、翌26日(水)に第6回OPEC・非OPEC閣僚会議が予定されています。また、スケジュールは公表されていませんが、これまでの経緯から6月に開催される予定のOPEC総会に決議事項を勧告する機能を有するJMMC(共同減産監視委員会)が、OPEC総会前日の24日(月)に開催される可能性があります。

 これら3つの会合を経て、2017年1月から始まり、6月末で終了する予定の協調減産が、続くのか終わるのかが決まるとみられます。以下は、決定事項のシミュレーションです。

図:OPECプラスの会合(6月25~26日)で協議される協調減産の行方について

出所:筆者作成

 仮にOPECプラスが減産を続けることを決定した場合は「現行維持」か「減産緩和」か、やめることを決定した場合には「段階修了」か「延長なし」か、いずれかを選択することになるとみられます(「減産強化」は可能性が低いと考え、上図に含まず)。

 今週から来週初めにかけて、会合前の減産継続を示唆する要人の発言や会合での減産継続決定(減産緩和であったとしても)は原油価格の上昇要因に、会合前の減産終了を示唆する発言や会合での減産終了決定(段階終了であったとしても)は下落要因になると考えられます。