中長期的には株価が下に向かいやすい

 ただし、時間軸を中長期に移し、週足チャートで日経平均とRSIの動きを見ていくと別の景色が見えてきます(下の図4)。

■(図4)日経平均(週足)とRSIの動き(2019年5月31日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 図4でもいくつかの「逆行現象」を示していますが、こちらは株価が高値を更新しているのに対して、RSIの上値が切り下がっているパターンになっています。この逆行現象により、相場はトレンド転換で下落していったことが分かります。

 足元も下落に転じている最中といった状況ですが、過去に見せた例ではRSIが20%の辺りまで相場の軟調が続きました。そのため、今週に株価が反発できたとしても、中長期的には下に向かいやすくなっていますので、「株価の戻りは基本的に長くは続かない」とみた方が良さそうです。