業績予想はどうなっているか?

 今時期の3月決算銘柄であれば、当期(2019年3月期)の業績と、来期(2020年3月期)の業績予想をチェックします。

 当期の業績が前期より伸びていて、来期の業績予想も当期より伸びる予想であることが原則です。したがって、来期の予想が大幅に減益という銘柄は投資候補から外します。

 その上で、決算発表後の株価の動きをみます。もし決算内容を好感し、株価が急上昇して移動平均線からのかい離が大きくなった場合は「買いを見送り」ます。

 逆に決算発表後株価が下落した場合は、移動平均線を割らず、かつ移動平均線からのかい離が5%未満となったなら新規買いを検討します。移動平均線を割り込んだ場合は、再度移動平均線を超えたら「新規買い」とします。

 

決算発表後に大きく売られてもあきらめるのは早い

 決算発表後の動きで多いのが、増収増益が続いているにもかかわらず、決算発表をきっかけとして大量の利食い売りが入り、プロや外国人の予想よりも会社発表の業績予想が低いことで大きく売られるというケースです。

 しかし、増収増益が続くことが期待される銘柄であれば、そうした売り物が一巡すると、好業績を好感した買いが入ってきて、やがては移動平均線を再度超えてきて上値追いをする可能性があります。

 なので、好業績が続いて「買おうかな、でも株価が上昇しすぎているな」という銘柄が決算発表で大きく売られても、そこであきらめるのではなく、その後の株価の推移をしっかりウォッチしておくことが重要です。