十七郎: まぁそんなところですね、自動車はやはりウォッチしないといけない業界ですから。では…、

イーナ: 自動車セクターですか?!

十七郎: もうばれてますね(笑)

セブンテ: ?イーナ、何のこと?

イーナ: 十七郎さんは資産運用の相談に乗ってくれるコンサルタントさんで、最近は日本株の業種について教わってるんだよ♪

セブンテ: 資産運用!わたしも実はちょっとやってます♪

十七郎: それはうれしいですね。では「自動車・輸送機」セクターについてですが、このセクターは時価総額の9割以上を「自動車」で占めていますので、「自動車」についてお話しましょうか。いきなりですが、お2人は今日のモーターショーに来てどんな印象を受けましたか?

イーナ: 印象?うーん…、すごい人だかりだから自動車業界は盛り上がっているのかなって感じがします!

セブンテ: わたしは、かっこいいクルマがたくさんあって楽しいな♪

十七郎: いいですね、そういう感情はとても大切ですよ。お2人のような消費者を惹きつける魅力ある商品を投入することで、自動車販売が拡大すれば当然、業績・株価にプラスに影響します。自動車メーカーにとってはモーターショーは絶好の宣伝機会といえますね。またアジアなどでは展示とともに商談スペースが併設されていて、会場でそのまま新車の販売契約が行われたりしますので、大注目のイベントなんです。

イーナ: アジアのモーターショーではその場で購入できるなんて、すごい!

十七郎: 日本の自動車メーカーの主戦場は、アジアを始めとする海外といっても過言ではないような状況になっています。自動車は輸出産業ですので、一般的には為替が円安に動けば業績・株価にプラスの影響を与えます。このように自動車セクターと米ドル円為替の強い連動性が見てとれます。また、当然ですが景気が良くなれば自動車の販売は増加し、悪化すれば減少しますので、自動車セクターは代表的な景気敏感セクターといえますね。

十七郎: さらに、自動車は鉄鋼・非鉄・貴金属・樹脂などのさまざまな素材でできています。以前ご紹介した「素材・化学」セクターのように原材料価格の騰落が業績に影響を与えることもあります。

セブンテ: 景気、為替、資源、、クルマっていろいろな側面からの見方ができるんですね。

十七郎: そうですね。では、あちらの方に移動してみましょう。

 少しして…

十七郎: ここは先進技術を駆使した自動車が展示されているエリアですね。自動車メーカーはEVと呼ばれる電気自動車や自動運転などの先進技術を競っています。こういった新型自動車の開発の進捗や商品化スケジュール等のニュースはやはり株価に影響を与えるといえます。

イーナ: なるほど、開発の進捗という意味ではこないだの「医薬品」と似ている側面があるんですね!それにしてもこないだは薬の用法で勉強ができちゃってびっくりしましたよ(笑)あ、わたしはこのEVみたいに可愛いクルマのほうがいいかな♪

セブンテ: うん、なんかイーナっぽいよ!