GW10連休の間、「3分でわかる!今日の投資戦略」では、株式投資の基礎レッスン1から10をお届けしてきました。今日は、最終回、レッスン10をお届けします。

安値で買い、高値で売るのは「健全なひねくれ者」?

 株は安値で買い、高値で売ると利益が得られます。これは言うのは簡単でも、実際にやるのは難しいことです。それはなぜか? 日経平均株価に連動するインデックスファンドで考えてみましょう。

 日経平均株価が安くなっている時に買うことは、「不安材料が増え悲観を言う人が増えている時に買う」と言うことです。

 逆に日経平均が高くなっている時に売ることは、「好材料が増え、楽観を言う人が増えている時に売る」と言うことです。

 世の中のムードに流されない「健全なひねくれ者」でないと、安値で買い、高値で売ることはできません。

 世の中が明るくなると株を買いたくなり、世の中が暗くなると株を売りたくなる「素直な人」は、どのように売り買いのタイミングを判断したらよいのでしょうか。

 オススメの一つは「つみたて投資」です。給与天引きで毎月一定額(たとえば1万円)をコツコツと投資していけば、ムードに流されずに安いところでも買い続けられます。

 ただし「つみたて投資」は、買い方として優れていますが、この方法では売り方はわかりません。

 もう一つ、オススメの売買方法があります。「買い」だけでなく、「売り」のタイミングを考えるにも参考になり、退職金などで一定のまとまったお金が手に入った時に使うとよい方法です。

 それは私が過去25年間、日本株のファンドマネージャーをやってきた時に、実際に行っていた売買方法です。とても簡単な方法なので、真似しようと思えば誰でもできます。