マイクロソフトは、クラウドサービスでCO2を削減!

 海外の企業ではどのような企業がサステナブル企業といわれているのでしょうか?マイクロソフト(米国)の例を見てみましょう。同社は2012年に世界でも最も早くカーボン
ニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を同じにすること)を達成した企業の一つです。同社は様々なサステナブルの取り組みを行っていますが、2018年における主な取り組みとしては以下のようなものがあります。

図9:マイクロソフト社のサステナブルに関する主な取り組み(2018年)

マイクロソフト社のサステナブルに関する主な取り組み
世界のNPOに対して14億米ドル相当のソフトウェアとサービスを寄付
494校、16,000人の高校生に対してコンピューター・サイエンスの講座を提供
マイノリティ、障害者、退役軍人、女性の事業者に対して30億米ドルを投資
カーボンニュートラルを達成(2012年以降、連続)
2018年にリリースした新製品のパッケージ重量を20%削減
2022年までに、米国の地方に住む200万人以上にブロードバンドインターネット環境を整備

注:マイクロソフトよりUBSアセット・マネジメント作成。記載されている個別の銘柄・企業名について、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。上記は過去のものであり、将来の動向を示唆、保証するものではありません。

 同社は今後の取り組みとして、例えば環境分野では、2030年までに温室効果ガスを2013年対比で75%削減することを掲げています。これまで以上に再生可能エネルギーの比率を上げることや、エネルギー効率向上のための投資を積極的に行うとしています。

 同社が進めているクラウドコンピューティングは、エネルギー効率の改善などを通じて温室効果ガスの削減に貢献することを自社のデータで実証しており、今後は顧客にも同様の取り組みを進めていくことで、本業との相乗効果も期待されます。

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