先週の結果
先週は、週始め2万1,900円で寄り付き、週半ば2万1,571円まで下げ、週の終値は2万1,870円
週始めの8日(月)は+93円の2万1,900円で寄りつき、3月4日のザラ場高値2万1,860円を上回りましたが、ここがピークとなって▲45円の2万1,761円で引けました。その後は、10日(水)に2万1,571円の安値をつけてもみ合いながら戻りを試す動き。週末の12日(金)には円安を支えに上げ幅を拡大し、+159円の2万1,870円となって年初来高値を更新しました。この日の4月のSQ値(特別清算数値)は2万1,870円で、ほとんど同値で引けたことになります。ただし、ファーストリテイリングのみで+160円上昇しており、日経平均の実体は前日比変わらずの状態と言えます。
8日(月):前週末の欧米株高を受け、買い先行で始まり2万1,900円で寄り付きました。ここをピークにいったんマイナスに転じたものの、上海株式の上昇を支えに小高い水準に持ち直し。しかし、買いが続かず昼休みに上海株式が下げに転じると日経平均も軟化して、▲45円の2万1,761円と4日ぶり反落しました。
9日(火):前日の米国の主要3指標はまちまちで利益確定売り先行。しかし、ナスダックは続伸したことで、ハイテク株を中心に一時上げに転じましたが、すぐに軟調となりました。後場になると日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに再びプラス圏入りし、上げ幅は限定的ならが+40円の2万1,802円と反発して引けました。
10日(水):前日の米国市場が、米国と欧州との貿易摩擦懸念が広がり、IMF(国際通貨域金)が2019年の世界経済の成長見通しを再び下方修正したことも嫌気され、主要3指標そろって下落。これで日経平均は売り先行で始まり、寄り付き直後に▲230円の2万1,571円まで下げました。その後は下げ渋り後場になると日銀のETF買い期待とともに下げ幅を縮小し、▲115円の2万1,687円と反落しました。
11日(木):朝方から売り先行でもみ合いが続いていましたが、見送りムードが強まる中、やや円高もあって前引けは▲59円の2万1,627円と安値引けとなりました。しかし、後場に入ると日銀のETF買い期待や押し目を拾う動きからプラスに転じ、+23円の2万1,711円と小反発して引けました。
12日(金):為替が1ドル=110.95円から111円半ばへの円安を支えに+70円の2万1,782円で寄り付き、一時、利益確定売りでマイナスとなるものの円安歩調に切り返しました。後場になると大引け近くに一時+167円の2万1,878まで上昇。終値は+159円の2万1,870円と続伸し、3月4日終値の年初来高値2万1,822円を更新しました。4月のSQ値は2万1,870円とほぼ同値でした。
12日(金)の米国市場は、1-3月期の好決算企業の予想を上回る結果を受け、主要3指標そろって大きく上昇しました。JPモルガン・チェースやディズニーが急伸し、NYダウは+269ドルの2万6,412ドルとなりました。為替は良好な中国の貿易関連指標や米金融機関の好決算を好感し、リスク選考の円売りに。また、予想を上回った3月輸入物価指数を受けて債券利回りが上昇し、ドルが買われる相乗効果で、1ドル=112.09円まで上昇しました。これを受けてシカゴの日経先物は+190円の2万2,050円となっています。