今が2019年の世界景気悪化を織り込む最終局面との見方を継続

 私は、昨年12月末以降、世界的に株が急落し、日経平均が一時1万9,000円を割れたのは、2019年の世界景気悪化を織り込む動きであったと考えています。

 今年に入ってから、世界的に株の急反発が続き、それに伴って、日経平均も反発が続いてきました。これは、世界景気が2020年に回復するのを織り込む、最初の動きだと考えています。

 ただし、19年の悪化はまだ完全に織り込み済みとは言えません。今まさに、世界景気が悪化していることを示す指標の発表がどんどん増えています。これから、景気が悪いという話は、さらに増えるでしょう。

 目先、円高・株安が復活する可能性があります。日経平均の下値メドは、2万1,000円と考えていましたが、円高がさらに進むと、2万円近くまで下がる可能性も出てきました。

 ただし、そこは、長期投資で、日本株の良い買い場になると考えています。2020年に世界景気の回復を見ているからです。19年の景気悪化が織り込み済みとなれば、その後は、年末にかけて日経平均は上昇トレンドに入ると見ています。年末の日経平均の予想は、2万3,000~5,000円です。今週下げたところで、日本株をしっかり買っていくことが、長期の資産形成に貢献すると予想しています。

 

 

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