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日本気象協会が3月13日に更新した今年の東京の『桜の開花』予想は3月21日です。昨年の3月17日と比べると4日遅いものの、平年(3月26日)より5日早い予想となっています。民間の「ウェザーニュース」も3月21日を予想しています。東京の『桜の開花』が3月21日以前と早い年は過去13回あり、いずれも景気は後退局面にはなりませんでした。景気と密接な関係があるとみられる、今年の『桜の開花』日が注目されます。
【ポイント1】東京の『桜の開花』予想は3月21日
平年より5日早い予想
日本気象協会は、2019年の『桜の開花』・満開予想を日々更新しています。同協会は北海道から鹿児島までの全国約1,000カ所の桜の名所、及び各都市のソメイヨシノについて、開花・満開予想を行っています。
それによると、東京では平年より5日早い3月21日に開花し、30日に満開を迎える予想です。非常に早い開花(3月17日)となった昨年からは4日遅れの開花となりそうです。東日本では、昨年の秋から冬にかけて平年より暖かかったため、開花時期が平年より早くなる見込みです。
民間の気象情報会社「ウェザーニュース」は3月12日、「桜開花予想」を更新しました。同社の予想でも、東京(靖国神社)の『桜の開花』は、3月21日が見込まれています。
【ポイント2】『桜の開花』と景気の関係は密接
1953年から実施されている気象庁の生物観測調査で、東京の『桜の開花』が3月21日以前と早い年は過去13回あり、すべて景気の後退局面にはなりませんでした。早く春が訪れると、春物衣料が売れるほか、お花見で人々の気分が高揚することが理由かもしれません。
内閣府が3月7日に公表した1月の景気動向指数は、景気の現状を示す一致指数が3カ月連続で低下しました。機械的に決まる基調判断は、「下方への局面変化」に変更され、景気後退の可能性を示唆する表現になりました。足元で景気の拡大が節目にあるとの見方が一部で台頭しています。
【今後の展開】春の訪れを感じながら、『桜の開花』日に注目
現時点の、東京の『桜の開花』予想は3月21日ですが、予報によると、東京はこの先も晴れる日が多く、気温はこの時期らしい日が続き、極端に寒くなる日はない見込みです。このまま順調に桜のつぼみも膨らんでいきそうです。過去のジンクス通りなら、東京の開花時期が3月21日以前であれば、景気は後退局面ではないことになります。春の訪れを感じながら、『桜の開花』日に注目したいと思います。