(指標)日経平均

 今週は、3月1日(金)まで猶予されていた「追加関税の期限までに協議が決着するか」が最大のポイントです。そして、ソフトランディングできれば戻りを試すことになります。チャートでは2月18日に2万1,281円で「ろく買」が出て、2月21日に2万1,553円まで上昇しました。

 次の上値ポイントは昨年の10月2日の2万4,448円から、12月26日の18,948円までの下げ幅の半値戻しの2万1,698円となり、その上は12月3日の2万1,871円となります。ただし、協議が決裂しれば失望売りで大きく下げ、その場合、下値は2万300円台になると思います。

(指標)NYダウ

 今週の最大のポイントは、3月1日の米中協議の結果待ちでしたが、週末に、さらに1カ月の猶予期限延長の可能性が出てきました。その間に米中首脳会談もあるため交渉が決裂するリスクは小さく、合意内容が伝われば好感されることになりそうです。また、FRBのパウエル議長の議会発言が26日、27日にあり、年後半の金融政策について何らかの示唆が得られるのかが焦点となります。追加利上げの停止が長期化するようだと株式市場にはプラス要因となります。

(指標)ドル/円

 今週は、ドルは底堅い動きが想定されます。先週に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(1月29日~30日開催)には、年内の利上げ停止を明示する記述は含まれていなかったことで、年内の追加利上げの可能性は残されているとしました。

 3月1日の追加関税が延長される可能性はあるものの、3月中に米中首脳会談が検討されていることで、リスク回避の円買いは後退しそうです。1ドル=110~111.50円のレンジを想定。