NYダウは節目の2万6,000ドル台に到達。政治的イベントの影響は?

 また、前回のレポートでは米国株の動きについて触れましたので、引き続きフォローします。

■(図4)米NYダウ(日足)の動き(2019年2月22日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週末時点でNYダウは節目の2万6,000ドル台に乗せてきました。株価の戻りについては昨年10月3日を頂点とした下げ幅の8割近く戻しているほか、株価と移動平均線の関係についても、75日移動平均線をかなり上放れしているだけでなく、200日移動平均線も上抜けています。あらためて日経平均はNYダウに比べるとかなり出遅れていることが分かります。

 この出遅れ感を背景に日本株がキャッチアップしていく展開に期待したいところではありますが、NYダウは9週連続で上昇していることもあり、米国株上昇の「そろそろ一服」感も出やすい状況でもあり、今週のイベントがそのきっかけになるかもしれない点は意識しておいた方が良いかもしれません。その際に日本株に買いが入るかどうかも焦点のひとつになりそうです。