優待銘柄の購入後は情報戦

 無事お目当ての株主優待銘柄を購入し、後は届くのを待つばかり。それも良いですが、株式市場は常に動いています。せっかく真剣に選んだ銘柄、買った後もきちんとケアしてあげましょう。次に考えるのは「情報戦」への備えです。

 上場企業は法令の定めにより、4半期決算を発表しています。また不祥事や大型の買収、会社の利益、不利益になることも逐次発表。もちろん株主優待についても、新設や変更、改悪や廃止などもすべての人に公平になるようにお知らせを出しています。
※企業は3カ月ごとに決算を発表。日本企業の多くは、3月末決算で、4-6月、7-9月、10-12月、1-3月としている。

 一番早く、見やすいのは、東証の開示情報「適時開示情報閲覧サービス」だと思います。こちらには上場企業が発表するすべての情報が載っており、検索機能で「優待」と入れると、優待に関する開示情報が分かる仕組みになっています。ただ、公開期間は1カ月なので、ご注意を。

 

株価が下落のときの対処法

 優待銘柄が開示情報で「優待廃止」や「優待改悪」が出ると、たいていは翌日の株価は大きく下落します。持ち株だった場合、急な下落を何も知らずおたおたするより、理由を知っていた方が少しでも安心します。また株価下落でも、その銘柄が気に入って、よく利用するのであれば、条件次第では安く購入するチャンスになることも。

 株主優待ブロガー、例えばかすみちゃんのブログは優待情報をすぐにアップしています。これをチェックするのもいいと思います。

「株式分割」のニュースも株価上昇のきっかけになります。流動性が低く、購入額が高額になると、例えば1株を2株に分割することで売買単価を下げ、流通量が増す事になります。株価が大きく動いた時にどうするか。結構悩ましいのですが、優待がどうしても欲しいなら継続保有。ニュースが出て株価上昇なら利益分と優待内容を天秤にかけて、どちらを選ぶか決断。株価下落のときは、理由が保有理由と合わないならば売却。

 この判断も人それぞれ。私自身も売った後に上昇した経験は数え切れないくらいありますが、自分なりの「理由」があれば、納得できます。 個別で株価が大きく動く原因としては、「業績の上下」があります。
 他にも「自社株買い」、「株式分割、増配・減配など株主還元策」なども影響します。

 注意点は、今まで100株で優待が手に入ったのに、「株式分割」で200株からと最低単位が変更になる場合もあります。優しい会社は分割しても100株優待を新設したり、そのまま残して下さいますが、その場合、今までよりも半分の投資額で同じ優待をいただける事になるので、株価上昇の理由となりますよね。

 自分のポートフォリオをみて、「何で200株になっているの? 100株売っちゃおう」と売ってしまうと、優待がもらえない事も。そのような不幸な事件を避ける意味でも、マメな情報収集は大切になってきます。

 他にも上場廃止のために、市場にある株式を自社が買うTOB(株式公開買付)もあります。

 その場合、株を売買するのに余計な手間がかかったり、社名変更があることも。事前に知っていると心構えができ、冷静な対処も出来ます。そのためにも株の購入後の「情報収集」は大切なケアの一つです。