2月13日はNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)の日です。投資で得た利益が非課税になるNISA。どう運用するか、具体的にどの商品に投資したらいいかお悩みの方に、ファンド運用をしてきた筆者の考えをお伝えします。

「NISA」と「つみたてNISA」の違い>>

 

お金を分類する

 金融資産の運用を考えるときは、まず金融資産を用途別に以下の3つに分類してください。

1. すぐ使うお金
2. すぐ使わないお金(ただし、場合によっては、すぐ使うかもしれないお金)
3. 当面使わないお金

この分類をもう少し詳しく書くと、以下の通りになります。

1.すぐ使うお金

 生活として必要な費用のため、すぐに使えるようにします。増やすことよりも、いつでも現金として計算通りに使えることが重要で、減るリスクは取れません。そのため、必然的に預貯金で運用することになります。基本の出費に加え、旅行や結婚式のご祝儀などの臨時費用も含めておきましょう。

2.すぐ使わないお金(ただし、場合によっては、すぐ使うかもしれないお金)

 現時点で何に使うかは定かでなく、幾ら必要になるかも不明だけど急に必要になるときに持っておきたいお金です。すぐに出せる状態にする必要はありませんが、資産が大きく減ってしまうようなリスクは取れません。

 このお金は運用目標として、少し運用で減るかもしれないリスクを負いつつ、預貯金より少し高めのリターンを狙うことになります。

3.当面使わないお金

 読んで字のごとく、当面は使わないお金です。イメージとして、10年以上使うことがないお金です。よほどのことがない限り、長期間使うことはないので、一時的に減っても生活に支障をきたすことはありません。そのため、高いリスクを取りながら、高いリターンを狙う運用をすべきで、まさに価格変動が大きい株式等を投資対象とした長期投資に振り向けるべきお金です。

 

分類別:NISAの使い方

 では、ここから用途別のお金をどうNISAを使って運用するか、考えていきます。

1.すぐ使うお金
 預貯金での運用ですので、NISAは使えません。 

2.すぐ使わないお金(ただし、場合によっては、すぐ使うかもしれないお金)
 運用方法を考えていきます。目標は、大きなリスクはとらずに、預貯金を上回るリターンを狙うこと。これはNISAを使って運用することが可能です。

 株式は、短期間で大きく価格が動きやすいため不向きです。一方、国債では、期待されるリターンが非常に小さいため、もったいないと思います。

 そこで、株式や債券を混ぜた「バランス運用のファンド(投資信託)」に投資することをお勧めします。株式と債券の中間ほどの価格変動となり、ミドルリスク・ミドルリターンの運用をするわけです。

 一定のリスクはあるため、元本割れし、損失が出る可能性はあります。ですから、毎月同じ金額を投資する積立投資を行い、時間をかけて、買い付けの平均コストをならしていきます(過去記事のリンク)。つまり、「つみたてNISA」を使って、バランスファンドを買い付けていく戦略を取ります。

3.当面使わないお金
 長期間、高いリスクを取って高いリターンを狙って運用するお金ですので、投資対象は現物株式や株式ファンドなどになります。NISAの利用は、可能です。

 ひとえに株式と言っても、さまざまなタイプがありますが、筆者は、「日本を除く先進国株式」に投資することをお勧めします。私たち一般的な日本人は、日本国内で働き暮らしており、日本経済の動向に給与やボーナスなど収入が左右されます。金融資産まで日本株式に投資すると、収入も金融資産も日本経済のリスクを負うことになりますので、お勧めできません。

 高いリターンを狙うなら、新興国株式に投資すべきではないかと考える方もいますが、新興国では歴史的に何度も経済危機が発生しており、その度に株式も通貨も暴落してきた過去があります。

 長い目で見れば、その後回復してきたことも事実ですが、暴落時の評価損は非常に大きく、ついつい恐ろしくなって、損切り売却に追い込まれてしまいがちです。ですので、筆者はお勧めしません。

 ここでも「積立投資」をお勧めします。投資対象を株式という高リスクのものとしリスクを積極的に取る一方、投資タイミングの時間分散を図り、リスクを抑制するわけです。具体的には、「つみたてNISA」で先進国株式ファンドに積立投資する戦略となります。