昨年末の40ドル台前半を底とする戻りは一巡し、買い一服感が強まっている。昨年11月下旬から12月中旬にかけて揉み合った52ドルを中心とする水準まで戻したことで、値ごろ的にも警戒感が強まりやすく、もう一段の上昇には新規材料が必要なところ。サウジアラビアが1月からの協調減産再開に先行して12月に産油量を落としたことが確認されているが、需給面においては、やはり米国の供給増加観測が根強く、大きな上振れは期待し難い。上昇トレンド継続には株価上昇、そして株高を眺めての投機マネーの流入が不可欠だろう。先の11月下旬~12月中旬の揉み合いの際のレンジ上限にあたる55ドルをブレイクすると、踏み(買戻し)を巻き込んで短期的に上げ足速めやすい点には注意が必要である。

 

今週の予想

  • WTI    中立 52.00-56.00ドル
  • BRENT    中立 60.50-64.50ドル