前日(8月15日)の市況

ドル/円:買戻しが強まり、110円台後半をキープ

 ドル/円は大幅続伸。米朝の軍事的緊張がやわらぎ過剰な警戒感が後退したことで、ドル/円は買戻しが強まりました。東京市場オープン直後の109.60円を安値に110円台に乗せると、NY時間には、110.84円まで上昇。


 この日発表された7月の米小売売上高は、前月の落ち込みから反発。米国の消費の回復を期待させる結果となったことも追い風になりました。その後も110円台で強さを保ち、終値は110.665円(前日比+1.012円)。

 

今夜の注目ポイント

 本日(日本時間17日)は、7月に開催された米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録が公表されます。このときの会合でFOMCはFF金利を据え置いた一方、「できるだけ早期にバランスシートの縮小を開始する」との方針を示しました。

 今回のFOMC議事録では、バランスシート縮小の具体的な開始時期はいつかということと、年内もう1回の利上げの可能性が注目ポイントになります。議事録の内容が強気な内容であれば、ドル高に弾みがつくことが予想されます。

ポンド、ユーロ:ドル/円の上昇につられて、ユーロ/円は130円にタッチ

 欧州時間はポンドが大きく下落。英国の7月のCPI(消費者物価指数)が伸び悩み、ポンド/ドルが約1カ月ぶりとなる1.28ドル台まで大きく下落。ポンド/円は、143.19円まで上げたあと、141.97円まで大きく値を下げました。

 ユーロは、ドル/円に連れて1週間ぶりの130円台まで値を伸ばしましたが、ドル高の流れに押されユーロ/ドルは今月の安値に並ぶ1.1687ドルへ下落しました。ユーロ/円も129円台へ差し戻しています。

 
 
 

サポートとレジスタンス

 

 サポート、レジスタンスとは、テクニカル分析で用いられる用語です。サポートラインは、前回下げたときの安値で、そのレベルで反発したことから「下値支持線」、レジスタンスラインは、前回上昇したときの高値で、そのレベルで反転したので「上値抵抗線」とも呼ばれます。必ずしもこの水準で反発、反転するわけではありません。これらの水準でレートが押し戻されるのか、それとも超えていくのかを見極めることがポイントになります。

今日の経済指標をチェック!