これらの要因から売り物が続いたほか、テクニカル要因の悪化やクリスマス休暇を前に持ち高調整を進める動きも重なり、売りが膨らんだことで下げ足を強めた。年明け以降、OPECらの協調減産のほかカナダも生産を削減するが、足元の需給バランスおよび米国の産油動向を踏まえると、早期に市場が均衡へと向かうとは考え難い状況にある。今週はクリスマス休暇もあるため商いは閑散となり、下振れ圧力はやや弱まる可能性があるが、売りが途切れて底打ちしたとの判断は早計。節目の45ドル割れは、再度投げ物に押されて下げ足速める可能性がある点は念頭に入れておくべきだろう。

 

今週の予想

  • WTI    弱め 41.00-47.00ドル
  • BRENT    弱め 49.00-55.00ドル