2018年相場もいよいよ最後の週となりました。

 例年であれば、「掉尾の一振(とうびのいっしん)」という経験則があるように、大納会へ向けての株高期待で盛り上がりたいところなのですが、残念ながら先週の国内株市場が下げ足を速めてしまう展開だったため、冴えないムードで最終週を迎えることになりそうです。

 具体的に見ていくと、週末12月21日(金)日経平均終値は2万166円でした。前週末終値が2万1,374円でしたので、その下げ幅は1,208円と大きなものになったほか、週足ベースでも3週連続での下落です。

 もちろん、派手に下げればそれだけ反発機運が高まってもおかしくはありません。いわゆる「セリングクライマックス」ですが、果たして株価が下げ止まる、もしくは反発するサインが現れているのでしょうか? 早速、足元の状況から確認してみます。

■(図1)日経平均(日足)の動き(2018年12月21日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 

 あらためて先週の日経平均の値動きを振り返ると、週初の17日(月)こそ反発したものの、以降は週末まで下げが続きました。前回のレポートで注目していた「下値同士を結んだ線」も耐えきれずに下抜けてしまったほか、これまでの年初来安値だった3月26日の2万307円も連日で更新し、さらに、週末21日(金)の安値が2万6円となって節目の2万円台に迫る場面もありました。

 また、ローソク足に注目すると、上の図1では10月の急落時も表示していますが、実は下落の終盤において、陰線が重なるように並ぶ「三手大黒線」や「最後の抱き線」といった、相場の下げ止まりから反転への兆しとなる買いサインが出現していました。では、先週のローソク足の並び方はどうなのかをチェックすると、陰線の並びが重なるような形になっているわけでもなく、「窓」を大きく空けているわけでもなく、「下げ真っ最中」となっていて、まだ、明確な下げ止まり・反転のサインが表れていません。

 移動平均線との絡みについても、株価が下方向への乖離を拡大させる傾向にあるため、週末時点でサポートになりそうなのは、節目の2万円台水準になります。とはいえ、先週末の日経225先物取引の終値が大証で1万9,790円、CMEで1万9,795円と2万円台を下回っているため、やや心もとない面があります。

 となると、株価が反発するきっかけとなるのは、「さすがに売られ過ぎ」感の市場のムードや自律反発期待になりそうです。