■(図2)日経平均(日足)の動き(2018年12月21日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 

 まずは下げ幅です。上の図2を見ても分かりますが、日経平均は10月2日に2万4,448円の高値をつけてから先週末時点での安値の2万6円まで、4,442円の下げ幅です。今年前半に見せた急落時の下げ幅(1月23日高値の2万4,129円〜3月26日安値の2万347円)である3,782円を超えています。また、日経平均をエンベロープでも▲3%から▲6%を下回る水準まで下げ幅を拡大しています(下の図3)。

■(図3)日経平均(日足)とエンベロープ(25日移動平均線を基準)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 

 確かに、図2と図3からは下げ幅の大きさと「売られ過ぎ」感があると考えられます。国内外の株式市場の下落をけん引している米株市場が落ち着きを見せれば、いつ株価が反発してもおかしくはないと思われますが、今週は年末というタイミングでしかも4営業日しかなく、先週の大幅下落によって信用取引の建て玉の維持率悪化や追証が多く発生していると思われますので、短期的な反発で利益を狙うのはかなりピンポイントになるためにかなり難しく、「株を枕に年を越す」には少し勇気が必要になりそうです。