イーナ: うーん、奥が深いですね。でも原材料費の高騰ってどんなときだろう。小麦とかが不作だったり・・・?

十七郎: そうですね、穀物などの商品市況による価格の上昇はありえます。そのほかでは為替も重要な要因となります。

イーナ: 為替・・・?

十七郎: 一般的には円安のときに原材料費が上がると考えられます。食品会社は原材料を輸入している企業が多いため、円安では輸入コスト増加のデメリットを受けてしまいますが、逆に円高時には原材料費が低下するメリットがあります。日本企業は円安の恩恵を受ける輸出産業が多いために円高に弱い企業が比較的多いですが、一方で食品関連は円高に対する耐性が強いと考えられており、これも「食品セクターがディフェンシブである」とされる要素の一つといえます。

イーナ: なるほど、ディフェンシブってそういうことだったんですね!頭が整理されました!

十七郎: まとめるとこのようなイメージです。

十七郎: あとはテレビ番組等で個別企業の商品が取り上げられた場合などですね。ある商品や成分が病気に効果があるなどと紹介されたときは、それらが爆発的ブームとなり、業績拡大要因となることがあります。

イーナ: 最近の健康ブームとか考えるとわかる気がします。

十七郎: しかしこのようなブームは一過性で終わる可能性もあり、決して長期的な投資に向いているとは思えません。短期間での投資ならばおもしろいと思いますよ。

イーナ: 食品、興味が湧いてきました!

十七郎: 前回少しお話ししました「TOPIX-17 ETFシリーズ」のなかに今回の「食品」もあります。「TOPIX-17食品」の指数と同様の値動きをする金融商品ですね。

イーナ: ありがとうございます、すごく勉強になりました!まさかスーパーで教えてもらえるなんて。次回はどこで教えてくれるんでしょうか(笑)

 

 業種の第1回目は、偶然スーパーで鉢合わせからの「食品」でした。次回はどんな業種でしょうか?

 ではお楽しみに! 

 

※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
TOPIX-17シリーズに係る知的財産権は、株式会社東京証券取引所に帰属します。

※この記事は2017年9月17日に東証マネ部!サイトで公開されたものです。

(提供元:大和投資信託)

 

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