株価データで振り返る平成の30年:後編は、10年ごとに値上がり率、値下がり率を見る騰落率ランキングです。

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騰落率ランキング:平成元~10年

平成元(1989)年~10(1998)年・東証1部値上がり率ランキング

※東証1部の現上場銘柄のみ、社名は現社名

 平成元(1989)年から平成10(1998)年の10年間は、株式市場にとって、いばらの10年。日経平均株価は、平成元年の3万8,915円から平成10年の1万3,842円へ、ほぼ3分の1になった期間です。悪地合いの環境下にあって、10年で2倍になった銘柄すら11銘柄しかなかったわけですが…目立つのは電子部品株や半導体株の健闘です。

 これについて当時を知る市場関係者は「携帯電話の進化や液晶テレビの登場など、新しいハードの誕生がその基幹部品を作る日本メーカーの評価につながった。それまでの電子部品や半導体株は、ハードの付随的な存在だった。ただ、そうした日本製の部品なしではハードも作れない。そうした理解が進み、日本のハイテク株の地位が引き上がった10年になったと言える」と振り返っていました。