アイ・エス・ビー
2018年12月期3Q(2018年7-9月期)は、売上高42億4,200万円(前年比4.9%増)、営業利益1億5,700万円(同2.5倍)となりました。
組込みソフトが、自動車、医療、産業機器向けなどで順調でした。業務システムも、一般企業向けシステム開発が働き方改革のための労務管理システムの開発などで順調でした。一方でモバイルインフラは、5G用基地局関連のソフト開発は小規模ながら続いているものの、4G関連が減少したため振るいませんでした。金融向けも大手証券向けが人手不足のために伸び悩みました。公共向けは会社側が考えていたほど仕事が増えませんでした。この結果、今3Qの売上高は前年比4.9%増に止まりました。
ただし、各分野で採算は改善しており、特に組込みと業務システムは受注単価の引上げが実現できているもようです。給与引上げ、外注単価の引上げを考慮しても受注単価引上げが営業利益率の改善に結び付いているもようです。営業利益率は前3Q1.5%から今3Q3.7%に改善しました。
今期2018年12月期は、今4Q(2018年10-12月期)に売上計上の期ズレ(来期への延期)がなければ、会社予想を上回る営業利益8~9億円が予想されます(会社予想では今4Qは営業減益になります。これは今の業績トレンドでは考えにくいですが、期末なので一部案件に期ズレが発生する可能性があり、その場合は今4Qが減益になる可能性もあります)。
来年4月入社の採用については、アイ・エス・ビー本体の新卒採用を70名予定しており、順調に採用できたもようですが、中途採用は苦戦しているようです。現在約1,000人の技術者を抱えていますが、年率で数%ずつ増やすことが出来ると思われます。
来期2019年12月期も、受注条件の改善=営業利益率の改善が続くと思われます。楽天証券では来期業績を売上高186億円(前年比6.3%増)、営業利益11億円(同37.5%増)と予想します。
目標株価2,700円を維持します。中長期で投資妙味を感じます。