前日(8月7日)の市況

ドル/円:材料不足でレンジ取引

週明けのドル/円は110.64円から110.91円までの狭いレンジ内の取引に終始。

終値は110.73円(前日比+0.064円)。

先週金曜日、米雇用統計後のドル/円は110円台前半から111.04円まで急上昇しました。しかし、雇用統計がFRB(連邦準備制度理事会)の利上げ確率を高めるほどの内容だったかというとそうではなく、トランプ大統領の経済政策への失望やロシアゲート疑惑などの悲観材料に囲まれて落ち込んでいたマーケットが、いっとき安心してドルを買い戻しただけのようです。そのため111円台の滞空時間は短く、この日のドル/円も111円台には戻れませんでした。講演を行ったブレイナード・FRB理事、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁も、バランスシートの縮小開始は賛成ながら、利上げについては慎重姿勢を保っています。

 

ドル/円15分足チャート[8月7日]

 

今日の見通し

ドル/円の4時間足チャートを見ると、109.84円で下げ止まったように見えます。しかし、反転したというにはまだ力不足。まずは、雇用統計後の高値である111円台に戻して、そこで足固めする必要があるでしょう。

ドル/円4時間足チャート[7月3日~8月7日]

 

ユーロ/ドル:急落から、やや戻す

ユーロ/ドル15分足チャート[8月7日]

 

高値警報が発令されていたユーロ/ドルは米雇用統計をきっかけにして、ポジション調整売りを中心に金曜日に1.1728ドルまで急落。ただ、1.17ドル台には押し目買いが並び、この日は1.1813ドルまで戻す場面もありました。その後は、1.80ドル前後で動意なく推移。ユーロ/円も、米雇用統計のレンジを抜け出せず、130円台でのレンジ取引になりました。