(3)減っては困るお金を投資に使ってマイホーム危機!
Cさんはマイホームを購入するつもりで住宅ローンの頭金を積み立て預金で貯め続け、あと3年で目標額に達するところまできました。
ここでCさんは「このお金を投資してもうければ、マイホームの購入時期を前倒しできる」と考え、マイホーム資金で投資をしました。
ところが投資はうまくいかず、頭金に充てるはずの元本が目減り。ついにはマイホームの購入時期を遅らせるか、マイホームのグレードを下げるかという、つらい選択を迫られました。
どうすればよかった?
投資は余裕資金だけと決めましょう!
「投資は余裕資金で行う」を徹底することです。マイホームの頭金や教育資金のような必要になる時期が決まっているお金で投資すべきではありません。
(4)買った投資信託を放ったらかし。売り時の旬を見逃し!
Dさんはオリンピックで成長期待のある国を投資対象としたテーマ型投資信託に投資して、ずっと持ち続けることを自分に誓っていました。テーマ型投資信託とは、例えば「AI」「バイオ」「IT」など、世の中で話題のテーマに関連する株式銘柄に絞って、運用している投資信託です。
途中で残高を見た場合、もうかっているとすぐに売りたくなるので、あえて確認しないようにしていました。
やがて長い月日が経って、そろそろ解約しようと残高を確認。なんと大幅に元本割れしていました。Dさんが買った投資信託の投資先のある国の「旬」は過ぎてしまっていたのです。
どうすればよかった?
放置プレーは禁物
投資信託は長期保有が基本とは言え、投資している間は情報をこまめにチェックすべきです。
Dさんが投資したテーマ型投資信託は、オリンピック前まで大きく値上がりし、オリンピック後は値下がりしました。投資対象について定期的にチェックしていれば、「値下がりがある程度続いたら、見極めて売る」という判断もできたはずです。
改めて説明すると、投資信託はその商品性から、頻繁に売買する投資商品ではありません。将来値上がりが期待できる投資信託を見つけたら、長く保有しつづけるべきです。ただ、これは「放ったらかし」することではありません。
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このように注意深く行動したり、慎重に判断するだけで4人の失敗は回避できます。初めてだからこそ、余裕資金だけで分散投資をして、雰囲気に流されて大きな気持ちにならず、そしてきちんと価格をチェックする、こうすれば「投資のリスク」は避けられることを忘れないでください。
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