米国経済ひとり勝ちはまだ続いている?

 春以降の世界のマーケットを見ると、景気に陰りが見える国への投資を減らし、まだ勢いが衰えていない国へと投資資金をシフトする投資戦略がファンドマネージャーの間でポピュラーでした。

 それはつまり米国に世界のおカネが集まるということを意味しました。

 この考え方は現在でも有効なのでしょうか?

 

製造業購買担当者指数は引き続き米国がリード

 検証するため、各国の製造業購買担当者指数を見ます。まず欧州です。

 

 景気拡大の勢いには衰えが見られます。次に中国です。

 

 こちらも冴えません。一方米国のISM製造業景況指数を見ると、

 

  8月よりは勢いが衰えたものの、まだまだしっかりしていることが読み取れます。

 つまり米国経済ひとり勝ちの状態は未だ続いています。

 しかし、これまでの米国の株高を支えてきた要因は崩れ始めています。