金利上昇

 まず米国10年債利回りはこのところ3%を超え急伸しています。

 

一般に債券利回りと株式のバリュエーションは競争関係にあります。その意味するところは債券利回りの上昇は株式にとって良くないということです。

このところの突然の長期金利は原油価格の上昇によって引き起こされています。

 

 米国は11月から再びイランへの経済制裁を発動します。このため世界の原油需給がタイトになるのではないか? と市場関係者は懸念しています。

 先週末、世界経済にとって不透明要因のひとつだったカナダと米国の間の貿易交渉が土壇場でまとまりました。

 これによりNAFTA(北米貿易協定)はカナダ、米国、メキシコの三国が「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」という新協定を締結することでリニューアルされます。USMCAは各国の議会の承認を経て、来年から実施されることになると思います。

 市場関係者はこの不確実要因が除去されたことは景気にとってプラスであり、ひいてはインフレを誘発しやすいと解釈しています。