前日(7月31日)の市況

ドル/円:地政学リスクの高まりから、円高に

週明けのマーケットは、ドル売りが継続。

北アジアの地政学リスクを抱えるドル/円は、東京時間の朝に、先週金曜日の安値を下回る110.30円まで下落。その後110.76円まで買い戻されて110円台半ばでのもみ合いが続きましたが、NY時間には再び売りが強まり、110.21円の安値をつけました。終値は110.254円(前日比-0.474円)。

ドル/円15分足チャート[7月31日]:ドル/円は続落

 

ユーロ:景気回復期待から、ユーロ買いが進む

ユーロ/ドルは続伸。欧州時間の朝は、月末の調整売りで1.1722ドルまで下げましたが、1.17ドル台を維持すると1.1844ドルまで高値を更新。

この日発表の欧州のHICP(消費者物価指数)や失業率が欧州の景気回復を裏付ける結果だったことも、ユーロ買いの安心感につながりました。しかし、1カ月のうちに500ポイント以上も一方的に上昇していることに対して警戒感も出始めています。

ユーロ/ドル15分足チャート[7月31日]:ユーロ/ドルは続伸

ユーロ/ドル4時間足チャート[07.01-07.31]:7月のユーロは大躍進

ポンド:2016年9月以来の高値を更新

ユーロ/ドルとともにポンド/ドルも買われ、1.3223ドルまで2016年9月以来の高値を更新しました。

週足チャートで見ると、ブレグジットを受け入れつつ、ポンドが徐々に回復しているのがわかります。しかし、2016年6月のイギリス国民投票の水準に比べると、まだポンド安の水準です。

今週木曜日には、BOE(英国中央銀行)会合が予定されています。

ポンド/ドル週足チャート[2015.11~2017.07]:2016年高値更新